RBS米ぬか多糖体によるヒト単球由来樹状細胞の成熟増強作用を測定した。
樹状細胞は免疫の司令塔とも言うべき細胞です。本研究ではRBS米ぬか多糖体を使用することによって、樹状細胞を成熟化させることがわかり、免疫の調整を促すことが考えられます。
(肺、食道、肝臓、大腸、脳、卵巣)などの悪性腫瘍の患者10名にRBS米ぬか多糖体を摂取してもらい、T細胞、B細胞、NK細胞の活性及び免疫調節作用能を評価したところ、いずれも活性化されることが確認された。
Ghoneum M. et al., The first international symposium of disease prevention by IP6 & other rice components (1998)
代表的な免疫細胞にはNK細胞、T細胞、B細胞がありますが、本研究によってRBS米ぬか多糖体がこれらを活性化するということがわかりました。活性化された免疫細胞によってがん細胞を破壊し、さらに副作用もほとんどないということから、今後のがん治療に対する選択肢のひとつとして期待できます。
HIV患者3名から採集した末梢血リンパ球にRBS米ぬか多糖体を添加してT細胞、B細胞の分裂能の変化を測定した。その結果、RBS米ぬか多糖体により各細胞の分裂能が上昇することが明らかになった。また、マウスから回収したマクロファージにRBS米ぬか多糖体を加えると、その貪食能が用量依存的に増加した。
RBS米ぬか多糖体によるNK細胞の活性化はよく知られていますが、ここに示した研究結果からT細胞、B細胞の分裂能を促進し、マクロファージの活性化を促すことが明らかになった。RBS米ぬか多糖体は免疫に関する様々な細胞に影響を与えることがわかります。
20名の健常人にRBS米ぬか多糖体を摂取してもらったところ、NK細胞活性とサイトカイン産生を調節することが示された。
Ali K. et al., Functional Foods in Health and Disease 2012, 2(7):265-279
RBS米ぬか多糖体を摂取したところ、NK細胞の細胞障害作用が1週間で増強されることがわかりました。
※RBS米ぬか多糖体の摂取によってすべての疾病に奏功するものではありません。
※RBS米ぬか多糖体は食品の為、公的医療保険が適用されません。
【RBS米ぬか多糖体を摂取する際に考えられるリスクとして】
食物繊維由来であるRBS米ぬか多糖体を一日あたり100g以上摂取した場合、
ごくまれにお腹がゆるくなる可能性があります。
【日本食品機能研究会について】
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